ウルトラトレイルマウントフジ2013


4月26(金)〜27(土)
ウルトラトレイルマウントフジのSTY(84.7km)に参加してきました。
今年のSTYは、こどもの国から去年とは反対に山中湖側の半周を走るので、
去年と今年とで一周回ったことになります。
コース的には今年の方が大分快適だったと思いますね。
富士山を四辻まで登ってしまえば、道の駅すばしりまでほぼ走れたし、
三国山ハイキングコースの尾根道なんかも良かった。
月明かりの富士山と山中湖が心なごませてくれた。
エイドステーションも6箇所もあって、助かった。
とりあえず、45km地点の山中湖きららまでコンスタントに頑張って、その先はなんとか歩こうと思ってスタートし、
大体そんな感じになりました。
石割山や杓子山は急登もあってなかなか大変で、
杓子山ではすっかりバテて、木にもたれながら木と一体化する時間が多くなってしまった。
杓子山山頂から66km地点の富士小学校に向かう長い下りでは、
せっかくのワープゾーンなのに走ることなどできず、テクテク歩き続けやがてゾンビ化した。
富士小学校になんとか到着すると、水をもらう気力も無く、体育館に行ってザックを降ろしてすかさず寝た。
もう動けない...。リタイアだな..。
この先、登りがまた待っていて、河口湖のゴールまで18km残されている。
立ち向かうことのできない強大な敵に思えた...。
1時間以上寝て、やがて7時半の関門時間まで10分位になった時、
言葉が浮かんだ。
「世の中に絶対なんてことはありゃしない。一度や二度痛い目に遭ったからって腰が引けるなんざ、テメェーて奴は腰抜けか!」と。
アリガバリとの戦いに傷つき、弱気になった仮面ライダー2号一文字隼人を、立花のオヤっさんが叱りつけた言葉だ。
行かなければならないと思った。
トイレにはいり、エイドでうどんを食べ、水をもらい、時間ギリギリに富士小学校を出発した。
ボランティアのお兄さんやお姉さんの応援をいただきながら最後の山登りにかかる。
なかなかの急登に苦しむ中、「山頂まで3km、ゴールまで14km」とのお姉さんの応援の言葉が非常のライセンスだつた。
やがて下りになり河口湖を見下ろす場所に来た時、後ろから軽やかな足取りがせまってきた。
UTMFの先頭選手だった。ゼッケン113番日本人だった。
走り去って行くピカピカの後ろ姿を見ながら、脚を貸してくれ〜と思った。
林道に出てしばらくすると、ジュリアンとセバスチャンが並走していった。
山で走っている彼らを見られる参加者はまずいない。
STYの最後尾グループの特権だ。
なんだかんだで、23時間以上かかってゴールできました。
ゴール前ではみなさんがハイタッチで迎えてくれて、完走ベストももらえてありがたかったです。
ボランティアの方たちもたくさん必要だし、事前の準備なども大変な大会に参加完走できて、とてもぜいたくな一日を過ごせました。